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スピルリナのチカラ

30億年前からの生命の原型

 

30億年前に生まれた藍藻、スピルリナは青緑色で、螺旋状をしているといわれます。

たかが藻と侮るなかれ。食品としても栄養価が大変すぐれているのです。60%以上がたんぱく質であるほか、食物せんいやクロロフィル(葉緑素)、鉄分やマグネシウムなどのミネラル、ビタミン類、不飽和脂肪酸のγリノレン酸などを含有。中でもβカロテンの豊富さは、スピルリナ4gで、緑黄色野菜100gに相当量が摂取できるほど。

また、色素も多く、クロロフィル(緑色)以外にも、からだの酸化を抑えるβカロテン(オレンジ色)、青色の色素フィコシアニン、黄色の色素ゼアキサンチンが。 色素は近年、注目すべき栄養素。良質のたんぱく質と結合した色素のフィコシアニンは、スピルリナ特有の成分なのです。

さらに、細胞壁が薄く、豊富な栄養素が体内で吸収されやすいというメリットも。

スピルリナは、植物と動物に分化する以前に誕生したと考えられ、動物と植物、両方の特徴を併せ持つ、珍しい生物といわれています。原始から姿を変えずに生き続けてきたことから、生命力が強く、生命体としてシンプルでありながらも、非常にすぐれた構造であることがうかがえます。


 

野菜不足などが気になる人に

健康増進の要は、毎日の食生活。栄養をバランスよくとることが大切です。しかし、ひつような栄養素は人それぞれ。多めに必要とするもの、食事ではとりにくいものは異なります。

緑黄色野菜が十分とれているといえる人は、あまり多くないでしょう。アトピーやぜんそく、糖尿病の要因とされるのが、代謝の異常です。

こうした代謝をサポートしてくれるのが不飽和脂肪酸。γリノレン酸は、他の不飽和脂肪酸と同様、血清コレステロールの上昇抑制や、アルコール台車促進などの作用が期待できます。

栄養素は、複数が助け合って働くことが多いもの。スピルリナは50種類にのぼる栄養素がバランスよくとれるからこそ、高い健康作用が期待できます。


 

健康な食材は健康な土地から

実はスピルリナの生育環境には、3つの特殊な条件があります。

・1年を通して強い太陽光線があたる ・アルカリ性の湖 ・水温は常に30〜35度


さらに、周囲に山がなく泥が流れ込まない、降雨量が少なく、地下水が豊富といった点も重要です。安定供給できる設備を作るともなれば、候補地探しはますます困難に。これまでに条件をクリアしたのは、タイやカリフォルニアなど。

近年では、中国の海南島が培養地に選ばれ、日本企業の指導のもと、質の高いスピルリナが培養されています。


一言でスピルリナといっても製品の品質はさまざま。生産者や設備が確かなものを選ぶことが重要です。 実際に海南島の現地を訪れてみると驚かされるのは、自然の豊かさや人々の温かさ。健康を育む食品に欠かせないものは、健康な水や空気、そこに関わる人々の真摯な取り組みだと、あらためて実感するのです。


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